1月になるとフランスで親しまれる伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」。
サクサクのパイ生地の中にアーモンドクリームを詰め、切り分けると小さな陶器の人形「フェーヴ」が入っていることがあります。
フェーヴが当たった人は、その日一日“王様”や“女王様”。紙の王冠をかぶってみんなでお祝いする、家族で楽しめるお菓子です。
本場フランスでは、子どもがテーブルの下に入り「次は誰の分?」と指示を出す風習もあり、切り分ける時間そのものがイベントになります。
ガレット・デ・ロワは、味わうだけでなく、一緒に楽しむ時間まで含めて完成するお菓子なのです。
実はこのお菓子、見た目以上に職人の技術が詰まっています。
特に表面の模様(レイエ)は、焼き上がりの美しさや食感に関わる大切な工程。当店ではこの模様を10年以上変えず、毎年同じデザインで焼き上げています。
変わらない形の中に、積み重ねてきた技術と想いを込めています。
また、日本はガレット・デ・ロワの完成度を競うのコンテストが行われるほど、シンプルで奥深いお菓子。素材選びから焼成まで、一切のごまかしがききません。
新年の始まりに、ぜひご家族で切り分けながら楽しんでみてください。
フェーヴが当たった瞬間の子どもの笑顔と、食卓に広がる小さな歓声。
今年も変わらない味と形で、そんなひとときをお届けします。
(美月)